
PLACES
健康的な睡眠に
こだわったコンセプトホテル
COCO-MATは34年前に設立された寝具・マットレスの高級ブランドです。その製造元が運営するのがCOCO-MAT HOTEL ATHENSは、アテネの名所リガヴィトスの丘の太陽が降り注ぐ南斜面に面したハイタウン、コロナキにありました。
寝具ブランドが作ったブティックホテル
COCO-MAT HOTEL ATHENSのドアを開けると、ベッドが並んでいます。家具のショールームのような入口で、どうしようか考えていると、スタッフさんが声をかけてくれました。宿泊のチェックインですか?と。Yesと答えると荷物を持って案内してくれました。
地下1階でチェックインをする際の、フレンドリーでウェルカムな笑顔はヨーロッパのスタイルでしょう。「お客様」といううやうやしい対応でなく「良く来たね~」というハグされそうな満面の笑みが迎えてくれました。加えてこれはホテルからのギフト、と言って布のバッグに入った飲み物を渡されます。中身はオレンジジュースにコーラ、炭酸入りと普通のミネラルウォーター、それにビールでした。
普通のホテルであれば、客室の冷蔵庫に入っていて有料かどうかはホテル次第でしょう。これを一式「ギフト」として渡されるならば、気分的にはかなり安心感があります。



ギフトとしてレセプションで渡された飲み物一式です。
スタイリッシュな客室を楽しめました
白いタイルの壁で覆われた少し広めのバスルームは清潔感があり好感を持ちました。白と黒のコントラストがある床。余計なものが置かれていません。やや高い天井近くのシャワーとスティックスタイルのシャワーは、壁のレバーで切り替え・調整します。水圧はまあまあ、水道がお湯になるまでもすぐでした。
客室の中心には、日本のベッドと比べてかなり腰高なクイーンサイズのマットレスが置かれています。横たわってみると、沈み込むようにフカフカです。正確に言えば体に触れる部分は柔らかいけど、マットレス自体はしっかり体を支える感じでした。ちょっと試しに横になった瞬間、気持ちよくなって寝てしまいました。まるでのび太の眠りです。たまたまタイマーをかけていたので15分くらいでおきましたが、何もしなければ、そのまま朝まで寝ていたかもしれません。
アメニティは聞いた事がないZEALOTSというブラ ンド。ウェブサイトデモ詳しく出てこないので、レセプションに聞いてみると、COCO-MAT HOTELが開発したオリジナルとのこと。マットレス会社がホテルを作り、アメニティーも作っている模様。
滞在が楽しくなってきました。


オーガニックフードの朝食
午前8時のオープンの時間にはホテルに戻り、レストランに降りたのですが、お客さんはまだ誰もいません。
スタッフに「開いてるの?」と聞くと「もちろん」と返事が返ってきました。誰もいないので、大きめのテーブルに座りました。
レストランはお洒落なリビングのような作りで、料理は飾り棚のように作られたコーナーに並んでいます。種類も多く、ちょっとづつ食べても、お昼の分までお腹が埋まりそうな種類があります。食材は全てオーガニックで、野菜は自社で運営している農園から取り寄せさせているそうです。
スタッフは卵料理を聞きに来ました。好みで料理してくれるのですが、オムレツは全部入りと頼みました。かなり大きいです。
さすが地中海のアテネ、ヨーロッパでは朝食にあまり出てこない生野菜もあります。チーズもあって自分でグリークサラダが作れます。選べるシリアル系もありました。



ボリュームのある全部入りオムレツを作ってもらいました。
リガヴィトスの絶景を見に夜明け前にホテルを出る
昨夜は、ベッドの上でノートパソコンでメールをしながら寝入ってしまったのですが、かなり深く眠ったらしくタイムスリップしたように早朝の午前6時タイマーで目覚めました。慣れない旅先で深く眠る事は出来ないタイプなのですが、快適な気分で起きられました。
ホテルはリガヴィトスの丘の麓です。ギリシャ市内の最高峰です。高いところ好きとしては外せません。どうせなら、夜明けの絶景を見たいに決まってます。
着替えをして、Google Mapで道順を調べていましたが、念のため朝のレセプションに寄って道を聞き(レセプションの案内の方が正しいです)。午前6時半にホテルを出ました。外に出ると南の空は僅かに青みがかっています。なんだか登山の気分が上がっています。


教えてもらったルートは住宅街を抜けるまで、ほぼ直登の階段が続いていました。アテネ前に運動していたから、苦しくはなかったですが、十分に体は温まります。建物がなくなる高さまで来ると直登ではなく、アスファルトで固められた登山道になりました。
登山道からはアテネの全景が見えてきます。南側にはパルテノン宮殿がライトアップされて、その先には地中海とピレウスの港が見えます。
そこから見上げると山頂はすぐです。
実際にホテルからリガヴィトスの丘の頂上まで、やや競歩気味で登ったものありますが25分ほどです。頂上からは360度全景が見られます。
地平線に青からピンクに変わるグラデーションがかかった風景を堪能しつつ日の出を待ちました。午前7時20分くらいに東のイトミス山から太陽が顔を出しました。西を見ると海の方からアテネの街がゆっくりと光りはじめていきました。
この時間、気温も寒く、風はかなり強く吹くので、防寒はしっかりしましょう。
個人的には体を動かして登った分、ここが一番良かったところです。

パルテノン神殿、ニンフの丘、地中海が一直線に見えました。


蜂蜜が箱ごと出てくる豪華な朝食でした
壮観なのは蜂蜜が、養蜂場の箱の状態で出てくることです。一番栄養のある部分がそのまま入った蜂蜜です。美味し♪。
ジャムや野菜は、契約したCOCO-MAT農園で作っているとのことでした。また一番印象深かったのは、一見春巻きに見えるパイ系でした。ほうれん草やカボチャの牌が並んでいるのですが、デザートとも料理ともとれる位置づけでした。
もう一つ、忘れてはいけないのが屋上のテラスです。パルテノン神殿のあるオリンポスの丘とその奥のニンフの丘(パルテノン神殿を見る名所です)、そして地中海の海がみえる絶景テラスです。暖かい季節なら、ここでの朝食は最高でしょう。夜景も(行き忘れてしまいましたが)同様に美しいと思います。

壮観な、一箱まるごとの蜂蜜でした。



パルテノン神殿が見渡せる屋上のテラス、絶景です。
(取材のお礼に)少しだけCOCO-MATの宣伝です
実はCOCO-MATのホテルに泊まるのは2回目です。7年前にアテネを訪ねたときに泊まったのが郊外のCOCO-MAT最初のホテル、Nafsicaでした。やや疲れ気味にイタリアから到着した直後だったのもありますが、仮眠をとろうとベッドに横たわって10秒くらいで寝入った経験があって、ファンになったブランドです。
やっと2020年に日本に進出したのを聞いて、即購入しました。人生の1/3を費やす睡眠時間が快適になれば、人生が大きく変わるのは当たり前です。
個人的には高級車や高額時計を買う前に、ベッドを買えた方がいいと思います。
そのゆとりはモテ度にもつながりますから(笑)
COCO-MAT JAPANのサイト
https://coco-mat-japan.jp/
快眠・腰痛の負担をマットレスで抑えるノウハウなどのページ
https://coco-mat-japan.jp/lp/