
ベネツィアとポー川クルーズ
小説一つ書けそうな程、
濃厚なベネツィアクルーズ
今回乗船したのは、クロワジーヨーロッパのベネツィア航路です。海の都ベネツィアを堪能した後、ラグーナを抜け、漁村の島キオッジャの街を訪ね、ポー川へ入り、北イタリアの田園地帯をのんびりと上り、マントヴァを目指すクルースです。
Words&Photos by Masahiro Saito.
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取材協力:船旅見聞録
乗船したクルーズの情報:https://www.croisieurope-japan.com/venice/vma/
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このページでわかること
ベネツィア・ポー川リバークルーズでどんな体験ができるか
1.乗船地 ベネツィアの情報
2.乗船場所と注意点。乗船の様子
3.ドゥカーレ宮殿とベネツィアビエンナーレに行きました
4.早朝のベネツィア散歩とブラーノ島
5.ローカルな香り漂うキオッジャとポー川クルーズ
6.マントヴァ到着、そしてテ離宮のフレスコ画に感動
7.マントヴァのドゥカーレ宮殿と旧市街の散策

カナルグランデに浮かぶゴンドラ
何度訪れても惚れ惚れする海の都ヴェネツィア
ベネツィアは3回目ですが、2度訪れても見足りない場所でした。今回はじっくり滞在しようと前日の昼には到着して投宿。じっくりとベネツィアを堪能しました。
ベネツィア本島へはラグーナを長い橋で渡るのですが、現在大型のクルーズ船は本島に入ることは出来ず、対岸のフェリーターミナルに停泊していました。
朝午前11時前。列車を降りると、世界有数の観光地だけあって人だらけです。駅を出ると中世、世界の富を集めたといわれる街が広がります。ディズニーシーのベネツィアエリアを1000倍にして、キャストは全て本物という夢が現実になっている国です。オーバーツーリズムと言われていても、テーマパークほど混んではいませんので駅が混んでいるくらい気になりません。
今回は、これまで行った事のなかったジュデッカ島に宿を取りました。本島から5分の、地元の人がほとんどのリアルなベネツィアを味わえるところと聞いています。難点は水上バス、ヴァボレットの値段がかなり高くなっていることでしょう。それでも1日は船で移動する事をお薦めします。それがベネツィアの生活ですから。

ジュデッカ島に到着して驚いたのは、本島の名所が一望出来る事です。正面にサンタ・マリア・デッラ・サルーデ聖堂。その右にカナルグランデの先に王の庭園を抱いたサンマルコ広場の建物。そのまた右にはドゥカーレ宮殿と続きます。

プロムナードから見えるベネツィア主要地

ジュデッカ島の波止場のテラス席
絶景ももったいなかったのですが、店の中に戻って食事を楽しみました。

気をぬくとパンは鳩に持って行かれます
何度行っても飽き足らないサンマルコ広場へ、
その後、何度行っても行きたくなるサンマルコ広場へ船で渡りました。2日券30ユーロは安くはないですが、ベネツィアを楽しもうとするなら絶対に1日分は必要な経費です。
ヴァボレットは高いので、1日券で一気に回るのがいいでしょう。
朝 出れば、ブラーノは午前中。昼過ぎにムラーノ。午後から夜はベネツィア本島でもいいです。
2日あるなら、午前ジュデッカ島とサンジョルジュマッジョーレ教会。午後リド島。夕方に戻ってベネツィア本島を楽しむという予定もいいでしょう。
なぜかというと、ベネツィアは朝本土から大量に観光客が訪れ、夕方に帰っていくので、夕方から夜。そして早朝は、観光客がかなり減った本来のベネツィアが楽しめますから。
カナルグランデを越えて、サンマルコのヴァボレット停留所で降ります。ここからサンマルコ広場まで、何度来てもワクワクします。海を背に右側にドゥカーレ宮殿。左にはサンマルコの南棟の建物。正面には鐘楼。正面にサンマルコ寺院が見えます。現代でも世界で有数の華やかな空間でしょう。
残念ですが、こんな贅沢に満たされている空間は、日本では経験したことがありません。

サンマルコ広場を囲む回廊も、以前とはお店もだいぶ変わったようで、アートギャラリーが幾つかはありました。歩いている人のオブジェで胴体部分が透明のように抜けている作品には驚かされました。アート力は流石にイタリアです。

下腹部がない人物像
それにしても回廊の雰囲気は、何度みても惚れ惚れします。国の全域にこんな遺産を持っているイタリア人が羨ましくなります。

サンマルコ広場を囲む回廊です
その後はカナルグランデの南北を行き来しながら、裏通りの雰囲気を楽しみつつ一旦ジュデッカ島に戻りチェックインし、ジェラートと食べて、またサンマルコに向かうと夕方です。夏が近いイタリアは日の入りが午後9時過ぎなのでまだ明るいのですけど。

夜のベネツィアを楽しみつつ歩き回りました

運河に留まっていたゴンドラが絵になります