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ベネツィアとポー川クルーズ

ドージェの宮殿
ドゥカーレ宮殿

 クルーズ2日目は早朝からドゥカーレ宮殿に向かいます。観光客が押し寄せる時間帯を避けて開場直後の時間を目指します。カナルグランデに沿った広々としたプロムナードをサンマルコ広場までゆっくりと歩くのですが、朝のまだ観光客が少ない時間の体験は発見が山ほどあります。
 カナルグランデで釣りをする人がいること、荷物は今でも船で細い運河を使って運んでいる姿、地元の人達の語らい、セットアップされる露店、本土の旅行会社が主宰する船で乗りつける日帰りの旅行者達など、ちょっとベネツィアの住人になった気分が味わえます。


 

中世地中海世界の中心へ

 そうこうしているうちにため息の橋を渡り、サンマルコ広場へ到着。久しぶりのドゥカーレ宮殿です。
色違いの煉瓦を積み重ねた絶妙なデザインの外観に細部まで彫刻が施された飾り窓が並びます。やや上が尖ったアーチも特徴があり、見れば見るほどそのデザインに見入ってしまいます。
 それにしても500年もの歴史がある建物ですから見えないところではかなりの修繕と補強がされていることでしょう。年々入場料が高くなるのも納得がいきます。

朝、屋台テントがどんどん組み合っていきます

サンマルコはヴァボレットの停留所が多いです。

 

いよいよドゥカーレ宮殿に入ります

 セキュリティが厳しい入口を抜けると、小さなサンマルコ広場のような場所に出ます。宮殿の中庭ですが、外観同様にあらゆる場所に造形があり、彫刻が飾られています。裸像は古代ギリシャのオリンポスの神々でしょうし、トーガを纏っているのは古代ギリシャの政治家達のようです。
 個人的にはシンプルで高級といわれる侘び寂的なものより、分かりやすくゴージャスで楽しい方が好きなので、やっぱりヨーロッパいいなと思います。大広間も圧巻でした。ベルサイユ宮殿と並べても甲乙つけられないでしょう。
 ただ窓から見える風景はベネツィアの方が美しいかもしれません。海が見える風景というのはやはりいいですよね。

ドゥカーレ宮殿の中庭

 

ベルサイユと比べても大きな空間です

天井の絵画とモールが壮観です

 

お昼はベネツィアも新宿並みの人口密度です

 豪奢をありったけ堪能してドゥカーレ宮殿を後にすると、ベネツィアは観光客で一杯になっていました。運河も大渋滞しているほど。それだけ人気があるのだから仕方がありません。
 そのまま街を歩いて行きます。ランチの時間に合わせて船に戻る途中で、この時期、ベネツィアビエンナーレが開催されているのに気がつきました。だからアートイベントが多かったんですね。名前は聞くけど、どんなものか知らないベネツィアビエンナーレ。せっかくだから午後に行こうと思います。

お昼にはゴンドラも渋滞していました

本土から直接サンマルコ広場に乗り入れるグループも

 

現代アートの洪水で頭が流されました

 午後ビエンナーレ、具体的な知識もないので、チケット販売所でメインエントランスを聞いて行きました。現代アートなんですね。個人的には現代アートって、表現の試行錯誤ではないかと思っているのと、あまり明るくない印象があり、好意的ではないのですが、それでもこれだけ大量に表現を受けてみるのは、いい経験でした。色使いとか、空間作りとして参考になることが多々ありました。屋外展示で金色の体で胸を張った水着のお姉さんの像とか、何を表現しているのかさっぱり分かりませんが、わからない世界が多くあるのは当たり前です。

煙った池から顔を出すロボット?

寝転がって見るプラネタリウム的演出

北欧のパビリオン、巨大人形が骨組みに

カフェの雰囲気が60'sアートな感じです

建物まで派手なパビリオンがありました

金色で水着の巨大お姉さん像

 

混乱した頭を夕景とディナーで整える

 夕方、ディナーの少し前に戻りましたが、ここから見るベネツィアのシルエットは素晴らしいです。難解な現代アートで頭が混乱していたのが癒されます。

船から見たサンセットです

 

本日のディナー前菜です

メインディッシュ、豚のロールです