HOME | クルーズ | 04クルーズ|ベネツィア・ポー川 | 02ミケランジェロ号に乗船します


ベネツィアとポー川クルーズ

ミケランジェロ号の乗船日

 時差と軽い緊張感があり、朝は早めに目が醒めます。旅で美しい風景に出会うのはたいてい朝か夕方なので、起きてジュデッカ島を散歩しました。夜明け前に雨が降ったようで、路面が濡れています。
 観光客が少ないジュデッカ島は、リアルなベネツィアが見られるようです。働きに出る人達がヴァボレットを待っていたり、魚屋さんやパン屋さんが店を開けていたり。ジュデッカ島の西、ヒルトンホテルのファヴォレット停留所まで行きました。
対岸にはUniWorldのLa Venezia号が停泊していました。それを見てミケランジェロもこの辺に停泊するんだろうと判断しました(実はこれが大きな間違いだったのですが)。


 

リアルベネツィア、ジュデッカ島を堪能しました♪

 The観光地のベネツィアですが、サンマルコ広場など有名地域を離れるとスーパーマーケットも普通にあります。店を眺めてみると円安の頂点のような時期でしたが、意外にワインやサンドイッチ、肉野菜の値段を調べましたが日本のスーパーより安いくらいです。でもなぜかトマト缶は高かったです。でも為替の影響はあっても庶民の生活はそれなりに安心出来るのだなと思ったりしました。面白いというか、気になったのが店に鳥が入ってもあまり気にしないことでした。カラスもあえてスーパーで袋を破るようなことをしません。たぶん外で十分食べ物があるのでしょうね。

朝食はチーズをパニーニとカフェラテ

新鮮な海老が並ぶ魚屋さん

海沿いの倉庫には天井まで船が収められていました

 

乗船までの時間、観光客ウォッチング

 リアルベネツィアを堪能して、また本島に向かいました。やたらとアートイベントをやっているなと気がついたのは、2日目の午後です。午後はまたサンマルコにいって観光客を眺めていました。
当たり前ですが、ハレの場所なので、何だか華やかです。今年のヨーロッパの流行なのでしょう、お腹を出している女性が多いです。半数くらいヘソを出しているんじゃないかと思いました。
それにしても午後5時を過ぎたので、そろそろ乗船の2時間前です。
宿で荷物を引き取り、乗船地に向かいました。GoogleMapにも書いてあるのですが、サン・バジリオの西側にはベニス港、サン・バジリオ・ターミナルと書かれた建物があります。
サン・バジリオのボート停留所で降りて、そこに歩いて行きました。

今年の流行はヘソ出しカジュアルでしょうか

リアルト橋のたもとにある露店街は上野のようです。

水上バス、ヴァヴォレットを使いこなせばベネツィア通

船が車の代わりになっているんですね

 

ここにそんな船はないよ、と言われる

 建物を入ると受付があり、パスポートを渡します。
 受付の恰好良いお兄さんは、困った顔をして「リストに名前ないよ」との事。
「え?そんなはずないよ」と答えると、
「船はどれ?チケットある?」
デイパックから、プリントしたチケットを出します。
「あ、これここじゃないよ。もっと西の方」
「そうなんだ、ありがとうございます」
こんな感じの会話をして、ターミナルの外、西側に歩いて行きました。
ですが埠頭はフェンスで仕切られ道路は右に折れ海から離れていきます。港は行き止まりのように見えました。
 どうしよう…クロワジーヨーロッパから送られてきた図面で船が乗っている場所に船が見つけられません。でもヴァボレットの停留所はSan Basilio。間違っているはずはありません。前日にGoogleMapで確認しても、そこには乗船するミケランジェロ号が映っています。(2024年10月のGoogleMap)
 軽いパニック気味になりつつ、これは直接船に電話するしかないやと覚悟を決め、慣れない英語での電話で会話の要点を頭に入れながら、電話をしました。電話はskypeのIP国際電話です。通話料金は気にしたこともないですが、3分10円位かと思います。そしたら話し中…。冷静になろうと、クルーズターミナルの入口に戻り、長椅子を見つけて英語の説明を考えました。

San Basilioのターミナルです。

迷いましたが電話で聞いて見つけました

 
 
 こういう時、楽天の自動ローミング接続とSKYPEのIP国際電話のペアは1分30円くらいで話せるので重宝します。
「もっと西に向かって歩いて下さい」
「え、でも港の端まで来ましたよ」と言うと
「そのもっと先にも港があります。道路に沿って歩いてくると見つけられますから」
え、そうなの、もらった地図と停まっている場所違うんだけど…と思いつつ、船のスタッフの言葉なんだから信じて向かっていったら見つかりました。ジュデッカ島からは見えないポートの西の端です。丁度グループのお客さんも到着したところです。

乗船地からSan Basilioを見ます。1km近くありました

やっと乗船できて、ホッとしてます

 

いずれにしても無事に乗船しました

 経験者としてお伝えすると、San Basilioの港は東西に長く約1kmありました。指定されていたSan Basilio25は港の一番西で、ポートターミナルの建物は一番東です。かなり離れているからかポートターミナルの建物からSan Basilio25までは通り抜けられません(地名の関連がややこしいです)。入口はベネツィア本島の南東の端、サンタ・マルタ教会の裏にある駐車場の先です。そこからは船の全景が見えます。サン・マルタのヴァボレット停留所からであれば2分です。こっちで降りたら悩むこともなく船を見つけられていたでしょう。
 
 ウェルカムドリンクにスプリッツァをもらい、ホッと一息つきました。いずれにしてもクルーズの旅は乗る場所を見つけるまでが、いつもちょっとした冒険です、それはそれで楽しみましょう♪

スタッフが飲み物や軽食を聞きに来てくれます

外側は上階のランニングエリアの下で日陰です

 

絶景の停泊地へ移動しました

 その日のディナーは、初っ端から生ハムとメロンでした。
食事の時間に船はベネツィア本島の東側、マリナレッサ庭園の真ん前の港7 Martiniへ航行していきます。日が暮れて停まった場所に驚きました。え、こんな絶景地なの!とディナー後に屋上デッキに出てつい声が出ました。サンマルコ広場まで10分ほど。海に目を向ければサンジョルジュマッジョーレ教会を眺める絶景の場所です。

初日から生ハムメロンではじまりました

メインは胸肉を甘酸っぱいソースでいただきました

 

小型船だけが味わえる5スター以上の悦楽です

 少し観光地から離れていて、ローカルなベネツィアの街が広がります。普通の商店街、ジュゼッペ・ガルバルディ通りは3分で行けます。
ローカルな雰囲気も観光地も楽しめる場所です。ベネツィアは3度目なので、この場所で海沿いの宿は、このうえない贅沢なことは理解出来ました。ベネチアに滞在する事自体、かなり高額になってしまったこの頃です。この停泊地で滞在出来るベネツィア旅行は、かなり魅力的な旅になる予感がありました。

眼の前のマリナレッサ庭園

ローカルなジュゼッペ・ガリバルディ通り

船から見えるジュデッカ島方面の風景です