
復活クリスタル・シンフォニー体験 1
全てが1グレード高い、
クリスタル・シンフォニー復活
コロナで倒産したゲンティン香港が所有していたクリスタルブランドの飛鳥IIの姉妹船、クリスタル・シンフォニーがイギリスの欧米富裕層向け旅行会社A&Kの船社になって復活しました。
マニラから乗船した、フィリピンの内海といえる、ほとんど揺れないスールー海を滑るように行くクルーズを紹介します。
今回のクルーズはマニラからカラミアン諸島を南下しをボラカイ島へたどり着くルートです。
地中海の夏に匹敵する静かなアジア海域、スールー海の西、パラワン島を抜けて、ボルネオ島、ブルネイ王国へ行きました。
Words&Photos by Masahiro Saito.
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取材協力:iCruise(アイ・クルーズ)|株式会社ICM
乗船したクルーズの情報:https://www.icruises.jp/crystal/crystalsymphony.html
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このページでわかること
クリスタル・シンフォニーの船内の情報と寄港地での観光
1.乗船地 フィリピン・マニラの情報
2.乗船の様子・最上フロア12デッキ・11デッキの感想
3.寄港地ボラカイ島の感想
4.エンターテイメントが集まった6デッキ
5.食の中心5デッキの感想

プエルト・プリンセサで停泊中の全景
初フィリピン、想像と違う洗練された場所をめぐる
実はフィリピンは行ったことがなく初めてです。バックパッカー上がりな割に、混沌としていて食べ物が美味しくなさそうだと聞く国はあまり興味なく、フィリピンには興味なかったのですが、結論からいうとかなりオススメな旅先でした。
まずクルーズに乗船するならば、少なくとも前日に乗船地に到着しましょう。理由の一つは、飛行機の遅延など、自分の失敗以外で乗り遅れないためです。もうひとつは、せっかくなので乗船地もいろいろ見るほうが面白いだろうということです。
日本ではフィリピン料理はマイナーなので、食べたことはありません。まずは本場の料理を食べたいと街を歩きました。
初日、昔からの観光地、エルミタに泊まったのですが、その中心らしいレミディオス・サークルは昔の歌舞伎町のような雑多な雰囲気でした。本格的なフィリピン料理レストランがあるとは思えませんでした。

とはいえ、旅行ガイドに載っている、ビストロ・レミディオスに入ってみました。悪くはないのですが、感動はありませんでした。食べたのが小蟹のフライでしたが、甲羅が硬かったです。ただメニュー選びを間違った感じで店が悪いわけではないと思いますが。

デザートのお薦めを聞いて、出てきたプリン
現代の洗練されたフィリピン料理と出会う
翌日、新市街マカティを歩いて見つけたのが、レストランManamです。新市街はショッピングセンターがいくつもつながっている商業地と周辺に大型の集合住宅という構造の街でした。そんなモールの中で、綺麗なお店で地元民に人気のお店のようで入ってみました。
フィリピンは英語メニューなんですが、読んでもどんな料理かわかりません。写真がふんだんに使われている日本のファミレスのようなメニューなので、オススメのような料理を数点選んでみましたが、これがどれも美味しいので驚きました。

メインは具沢山でスイカの酸っぱいスープです。美味しいのでメニューを再度読んでみるとwater-melonと書いています。え?スイカ…日本人から見るとクリエイティブすぎます。ほぼ冒険です(笑)。
実はエルミタのロビンソンモールにもあるので、翌日はそっちも行きましたが、味は間違いありません。

スイカと牛肉の具だくさんスープが意表を突く美味しさ
前泊したのは広くて歴史のあるマニラホテル
前泊のホテルですが、オススメはマニラホテルです。周囲にはリサール公園しかありません。乗船港から近いということ以外は、立地としてのメリットはありません。
ただこの老舗5つ星ホテルは、敷地が非常に広く、レセプションロビーも朝食のビュッフェレストランも非常に大きいです。朝食は周辺のアジア諸国の名前が入ったコックさんがいるアイランドカウンターが並び、味も間違いないレベルでした。
加えてプールは大人から子供まで遊べる広さで家族で半日いても退屈しない空間になっていてマニラ中心部にもかかわらずリゾートホテルとして利用するのがいいと思います。

エントランスを入ったところにある大きなロビーが、華やかな社交場になっていました







スペイン人がオーナーのフィリピンレストランEmilia、洗練されています
マニラは思ったよりも治安は良かったですが、貧富の差が大きくエミリア地区は清潔感には欠けています。新市街のマカティは別の国と思うほどに綺麗です。混沌とした掴みどころのない街でしたが、洗練されたフィリピン料理は本当に美味しかったです。